こんにちは、ハルです。
日本でも人気のあるポーランド陶器(ポーリッシュポタリー)。
全て手作業で絵付けされているのですが、どのように作られているか気になりませんか?
2020年2月、ポーランドの陶器の街「ボレスワヴィエツ」を訪れ、お店巡りをしました。
お店巡りも楽しかったけれど、
「せっかくこの街まで来たからには、工房見学をしたい!」
ということで、ボレスワヴィエツにある工房の一つを訪れました。
この記事では、工房見学の予約方法から行き方、見学したときの様子をご紹介します!
Żywe Muzeum Ceramiki
工房見学の受け入れをしているのはこちら。
工房の隣には直営店があります。お店だけ訪れるなら予約は要りませんが、工房見学をしたい場合は事前にホームページから予約が必要です。
予約方法
公式サイト内の予約ページから工房見学の予約ができます。
https://ceramiczna-przygoda.pl/reservation/
私が選んだのは、一番上の工房見学ツアー。
20ズロチ(約600円)を、当日受付で払います。カードもOKでした。
子供向け、2時間、1日、3日のワークショップもあります。自分で作ってスタンプを押したマグカップなどが作れるようですが、陶器を焼くのに時間がかかるため旅行で訪れた今回は断念。
予約フォームに自分の情報を入れていきます。
人数は2人〜しか選べなかったのですが、私は1人でした。2人と入力し、メールでやりとりする際に「1人でも受け入れ可能ですか?」と問い合わせたところOKでした!
住所や電話番号は日本のもので大丈夫でした。
「24時間以内に返信する」とありますが、1時間くらいで返信が来ました。翌日の予約だったので心配でしたが、問題なく予約できました。
行き方
街の中心部から工房へ行くには、徒歩、バス、タクシーの3つの手段があります。
私は1人だったのと節約旅行だったのもあり、歩いて行くことにしました。45分程と、歩けない距離ではありません。坂とかあってちょっと大変だったけど。
12番のバスでも行くことができますが、本数が少なく不便そうでした。歩きは大変だなと思う方は、タクシーで行くことをおすすめします。(複数人なら特に)
Googleマップを見ながら歩いて行きました。
看板があるので迷うことなく行くことができました。
最後は看板が2つあり迷うかもしれませんが、左の看板が指す坂道を登って行きます。
やっと着いた!!
この入り口の隣にバス停があります。時間を見たら本数とても少なかったです。
周りには工房以外に何もないので、帰りにタクシー乗る方はお店の方に頼んで呼んでもらうのが良さそうです。
入り口はここ。
入ると手前にお店があり、奥が工房見学の集合場所です。
見学ツアー
お店を抜けた奥が工房見学の集合場所。
スタッフさんに「工房見学を予約した」と伝えて参加費20ズロチを払います。
「時間が来るまで待ってて」とのことだったので色々見ながら待つことに。
一番奥のスペースはワークショップのスペース。絵付け体験ができるようでした。
地元の小学校が課外活動で来ていました。
中国人だと思われたのか、子どもたちに「ニーハオ」と言われた(笑)
「ニーハオ。でも日本人だよ〜」
ドリンクやケーキ、クッキーなどオーダーできます。可愛いポーリッシュポタリーで出してくれるみたいでした♡
お手洗いの手洗い場もポーリッシュポタリー!
ガラス扉の向こうは工房!いよいよ見学スタートです。
スタッフの女性が英語で案内してくれます。とても親切な方で、英語も聞きやすかったです。
参加者は私の他に、オーストリア(だっけ?)から来た女の子2人。
時間によってポーランド語、ドイツ語のツアーもあるようでした。(予約時に選びます)
入る前に、「工房内を歩くときは床のラインから出ないように」と注意がありました。
この工房では約150人の職人さんたちが働いているそう。
入ってすぐ右手では、粘土からお皿の形を作っていました。
実際に使われている粘度を手に取らせてもらいました。ボレスワヴィエツ近郊で採れる粘度は、陶器を作るのにとても適しているそうです。
こちらでは水とヘラだけを使ってカップに取っ手を付けています。
更に奥へと進みます。工房内は結構広い!
ラインから出てはいけないと言われたものの、それでも一つ一つの工程を間近で見学することができます。写真も自由に撮ることができます。
一度焼きして置いてある陶器。
ポーランド陶器は二度焼きします。一度目は800度、二度目は1200度。
こうすることで食洗機やオーブンも使える丈夫な陶器になるそうです。
こちらでは飲み口を研磨していました。
手前が研磨前、奥が研磨後です。
口が滑らかになっているのが分かります。
工房の一番奥の広い場所が絵付け師さんたちの仕事場です。80人ほどいる絵付け師さんはほとんどが女性だそう。
一つ一つ丁寧に、でも素早くスタンプを押していました。こんな細かい模様もスタンプで表現できるんですね!
横で平らではないところにスタンプ押すの難しそう!
職人さんというと年配の方が多いイメージでしたが、若い方もたくさんいました。
こんな動画を使っているんですね。
スタンプだけでなく、筆も合わせて使う場合もあるようです。
スタンプが押され二度焼きを待つ陶器。
このピンクっぽい薄紫色が、焼くとあのポーランド陶器独特の紺色になるんだそう!
天井に届くほどの陶器が並ぶ様子は圧巻。
ヨーロッパはもちろん、アメリカ、中国、日本など世界中から注文が入っているのだとか。海外に出荷されるものが80%を占めるそうです。
ここでは陶器の裏を平らに研磨していました。
焼き上がり完成した陶器が保管されていました。やっぱり可愛い!
ここで待機し、出荷されて行きます。
1時間弱でツアーが終わり、その後はお店で買い物することに。
作る工程を目にしたら、ますます欲しくなってしまいました!
お店も結構広いです。さすが工房直営店!
デザイナーごとのコーナーもありました。
ああ可愛い幸せ全部欲しい。
この細かい柄はUNIKATと呼ばれるポーランド陶器の中でも上質なもの。同じ形でも、複雑なデザインであればあるほど職人の技術が必要となり、値段も高くなります。
ここではUNIKATの陶器もセール価格で売られているものもあります。手作業のため一つ一つ微妙に柄が異なるので、よく見て納得するものを選びましょう。
先ほどのデザインは黄色や赤などカラフルでしたが、こちらは紺色の伝統的なデザイン。
シンプルなので複雑な柄のUNIKATに比べて値段もお手頃です。
壁のロゴが陶器の裏にも刻印されています。
ポーランド陶器といえば、やっぱりこのぽってりとした形のマグカップ!
たくさん見比べて、コーヒーカップサイズのものを購入しました。愛用しています。
こちらのグラデーションも可愛い!!
でもマグカップばかり買っても仕方ないので、このデザインのお皿を購入しました。
一つ一つ紙で包んでくれます。たくさん買うと段ボールも貰えます。
購入したのはこちら。
グラデーションのお皿2枚、ケーキ皿2枚。これら全てUNIKATです。
マグカップ3つ(内2つは別の店)、おうちの形のマグネット、犬の形のクリップ2つ。
バックパッカーにしては買いすぎました笑
これだけ買って、しかもお皿は全部UNIKATなのに全部で8000円くらいでした!安い…!
日本で買ったら3万はすると思います。
まとめ
可愛くて使いやすいポーランド陶器。
工房見学で実際に作られる様子を見たことで、購入した食器をより大切に長く愛用したいと思いました。
ボレスワヴィエツを訪れる際は、ぜひ行ってみてください^ ^
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