こんにちは、ハルです。
新疆ウイグル自治区の中心ウルムチの国際大バザールという観光地で、興味深い光景を目にしました。
すごい数の人たちが、踊りまくっていたんです。それも民族を超えて一緒に、楽しそうに。
国際大バザールの様子と、踊りの様子をレポートします。最後に動画もあるので是非見てみてください。
国際大バザール
ウルムチの街は、南北でウイグル族と漢族が住むエリアに分かれています。
観光地になっている国際大バザールは、南北の境目に近い南側のエリアにあります。
国際大バザールは中国語で「国际大巴扎」と書きます。
最近近くに地下鉄の駅もできてアクセスも便利になりました。バス停もあります。
敷地は結構広く、入口がいくつかあります。どの入口でも荷物検査があります。
バザールの中も周辺エリアも、見せつけるかのように中国国旗が掲げられています。複雑な気分…。
バザール内は色んなお店があって覗くのが楽しいです。これはスカーフのお店。
民族楽器のお店。大きなものから小さなものまで種類がたくさん。飾り用のものもありました。
新疆といえばフルーツやドライフルーツ。量り売りしています。
こちらは金属食器の店。キラキラ眩しい✨
シルクロードな感じ。
なんと地下には大きなスーパーマーケット(カルフール)もありました。店内に水は持ち込めないので入口に置いていかないといけない。
色んなところに写真撮影スポットもあります。これは新規名物のナンの巨大なモニュメント。
どこにでも警察がいる。さすが新疆…。
何かの撮影をしていました。
食べ物も色々売っています。これは羊肉?
羊肉串を焼くおじさん
ナンも焼いています。
イスラム圏ですが、観光客も多いのでビールも売っていました。
ちなみに、バザール内の店は基本的に観光地価格です。敷地から一歩外に出たらローカルな安くて美味しいお店がたくさんあります。(お土産系は無いけど)
▼バザールのすぐ外の烤包子のお店は、超美味しくてバザール内の店の半額以下でした。
踊る人たち
スピーカーを持ってきて音楽をかけながら、ウイグルの伝統的なダンスを踊る人たちがいました。次第に周りにギャラリーが増えていき、見ていたひとが参加し始めたり。
基本的にペアで踊るようで、相手は異性でも同性でもOKのようでした。セクシーすぎず、激しすぎず、動きも決まっていないようで自由な感じでした。車椅子の人も一緒に踊っていた。
音が大きくなったなと思って戻ったら、すごい人数になっていました!
驚いたのが、ウイグル族も漢族も観光客も関係なく一緒に踊っていたこと。ウイグルの情勢を考えると凄いことです。ウイグル族の人と漢族の人がペアで踊っていることもありました。
決まった動きはありませんが、ウイグル族の人のダンスを見ていると男女でちょっと違う感じがしました。
漢族の人は見よう見まねという感じなのでしょうか。ウイグル族の人とは違う感じがするけど自信満々で踊っていました。その「やってみよう」精神がすごい。
1曲5〜10分くらいで、色んな曲がありました。
曲が終わったり途中で抜けるときは胸に片手を当ててお辞儀します。その丁寧さがなんだか好き。
手前のお兄さんペアの踊りが好きでずっと目で追ってしまった。自由なだけに個性が出て面白いです。
ウイグルは中国の西の方にあるので、北京時間20時でもまだ全然明るい。私は途中で帰ったけど、何時まで踊っていたんだろう。
ちなみにこの日は平日。制服を着た中学生もいました。みんな毎晩踊っているのかな?
こんな小さな子供まで踊っていました。上手!かわいい!
▼写真だけでは雰囲気が伝わらないと思ったのでYouTubeに動画をアップしました。
まとめ
政治的に複雑な問題を抱えるウイグルですが、そこに住む人にはそれぞれの生活があり、文化があると実感しました。
当人達がどのように感じているのかは分かりませんが、少なくとも国際大バザールの広場には民族を超えて一緒に踊る人々の姿があり、笑顔もありました。
もちろん私が見たのは一部分に過ぎませんが、日本で報道される姿とは違ったウイグルを垣間見ることができて良かったです。
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